ファインモールド 1/72 サボイアS.21F "後期型"

2011年7月1日完成
制作期間:約2週間(2011.6)

ファインモールド 1/72 サボイアS.21F 後期型

ファインモールドの1/72 サボイアS.21F"後期型"です。サボイアS.21試作戦闘飛行艇という名称の方が一般的なのかな?プラモデルの名前がサボイアS.21F"後期型"となっているので、我がプラモデル部でもサボイアS.21F"後期型"と呼称することにしています。

映画『紅の豚』の主人公ポルコ・ロッソ(本名:マルコ・パゴット)の愛機です。いちおう書いておきますが、同名の飛行艇があるそうですが、このサボイアS.21試作戦闘飛行艇はまったく別物の架空の飛行艇です。その同名の飛行艇ではなく、マッキM33という飛行艇がモデルになっているそうです。

簡単に説明しておくと、映画『紅の豚』の劇中で、主人公ポルコ駆るサボイアS.21試作戦闘飛行艇が「アメリカ野郎(カーチス)」に撃墜され、ピッコロ社にてエンジンをイゾッタ・フラスキーニのアッソからフィアットのAS.2(愛称:フォルゴーレ)に換装。さらに主翼を再設計した、映画後半の状態をサボイアS.21Fと呼びます。最後の"F"は、主翼の設計者であるフィオの名前からとったもの。

ファインモールド 1/72 サボイアS.21F 後期型 背面

さてこのアニメ映画の『紅の豚』ですが、説明するまでもなく宮崎駿監督によるスタジオジブリ作品です。小生は、宮崎アニメとしては3本の指に入る傑作だと思っています。ミリタリー好きというか、機械機械したメカ好きの宮崎カラーが滲み出ています。アクションなどの描写はいつもの宮崎テイスト。サルが見ても宮崎アニメだとわかる映画が『紅の豚』です。もちろん良い意味で。

しっかし、宮崎アニメに登場するメカ…というか機械って何でこんなに魅力的なんでしょうか?

『紅の豚』を見るまでは別に飛行艇とか水上機なんか、そんなに興味なかったんですが、この映画を見たあとは少し好きになっちゃいました。

宮崎駿の機械の描写は秀逸で、機械にまるで生き物のような存在感があります。別の言い方をするならキャラクター性があるんですよね。それは、『紅の豚』に限った話ではなくて、宮崎アニメ全般がそうです。正に絶品!

こういった飛行機やクルマだけではなく、『ルパン3世 カリオストロの城』の時計台の中の歯車とかでも、妙にワクワクします。宮崎駿の機械に対する愛の現れでしょうか。

ファインモールド 1/72 サボイアS.21F 後期型 上面

宮崎アニメの話はとりあえず置いておいて、サボイアS.21試作戦闘飛行艇の武装は7.92mm機銃が2門です。ただ、改修前は7.92mm機銃×2でしたが、この"後期型"では7.92mm×1に減らされています。これはフィオを乗せるために機銃を1つ外して無理やり前席を設けたため。

この機体…というかポルコの目的は、戦争をすることではなく空賊退治をすることです。つまり、相手を撃墜することよりも、ダメージを与えて"追っ払う"ことができればいいわけです。なので、機銃が2門から1門に減ったところで、それほど問題はないハズ。

見た目では機銃が減っているのかどうなのかわかりませんが、このプラモデルサボイアS.21Fの"後期型"なので、きっちり前席も再現されています。さらに前席に搭乗するフィオのフィギュア付き♪

制作の方は、合わせ目を消した上で素組みして塗装しただけですが、いちおう機銃口は開口してあります。

ファインモールド 1/72 サボイアS.21F 後期型 正面

塗装は、指定ではモンザレッド(GSIクレオスのラッカーだとC68)だったんですが、イタリア機であるという安直な理由からGSIクレオスのC158スーパーイタリアンレッドにチョッぴり蛍光ピンクを混ぜて使用。軍用機ではありませんし、おそらくポルコはいつもピッカピカに磨いていたのではないかと想像して、塗装後にスーパークリアを吹き付けて光沢仕上げにしています。

それから、主翼下面と垂直尾翼のイタリアンな模様は、デカールが付属しますがそれを使わずに塗装してあります。白は普通の白。緑はGSIクレオスのC64ルマングリーン。

台座はシルバーで塗装したあと、表面の金属粒子を潰さないように水性トップコートをかけてからデカールを適当に張り付け。乾燥後にGSIクレオスのフツーのクリアーを何回か吹き付けてヤスリがけして、デカールの段差消しを行っています。いわゆる"研ぎ出し"ってヤツ。

このプラモデルは1/72ですが、1/48のポルコのフィギュアが付属します。ポルコの塗装は、肌色は普通に肌色で、服はC44タンを筆塗り。現物は布なので、わざとムラがあるように塗っています。そして黒を混ぜたものを何回かに分けて上塗りしました。

それ以外の使用塗料は制作奮闘記(ブログ)を参照してください。

ファインモールド 1/72 サボイアS.21F 後期型とポルコのフィギュア

飛行艇とか水上機は『紅の豚』を見てから「いいもんだなぁ」と思うようになりましたが、宮崎アニメの世界観は、昔っから大好きです。

アジトの海岸に愛機を止めて、その横でラジオを聴きながらワインを飲んでいるポルコ…あぁ、そんな生活をしたい。

ファインモールド 1/72 サボイアS.21F "後期型" 各種アングル

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