バンダイ 1/144 LM 先行量産型ボール

2011年7月1日完成
制作期間:約2週間(2011.6)

バンダイ 1/144 LM 先行量産型ボール

1/144のLM(リミテッドモデル) 先行量産型ボールです。正確なプラモデルとしてのタイトルは『戦闘ポッド ボール』のようです。「〜ようです」という曖昧な表現を使っているのは、実はこの『戦闘ポッド ボール』は今はもう絶版のようで、オークションで落札したジャンク品の中に偶然含まれていたため、小生はパッケージをインターネット上の画像でしか見ていないからです。

この先行量産型ボールは、ボールボールでもOVAの『第08MS小隊』に登場するボールで、主人公のアマダ少尉が搭乗して活躍するらしいです。このOVAもどんな話かは知っていますが、実は見たことがありません。

『第08MS小隊』以外ではボールは完全なヤラレメカです。ヤラレメカと聞かなくても、見た目はこれ以上ないほど弱そうで、ヘタすると戦闘機なんかよりも弱そうに見えます。でも、それでもいいんです。だってコイツは、戦闘ポッドなんですから。

バンダイ 1/144 LM 先行量産型ボール 正面

「弱そうに見えても構わない」というよりも、そもそもボールについて強い弱いなんてことをモビルスーツやモビルアーマーと同レベルで話をすること自体が間違っているんです。戦闘ポッドがどういったカテゴリーの兵器なのかわかりませんが、おそらくモビルスーツやモビルアーマーと直接的に戦うことなんて想定されていない後方支援用の兵器のハズ。現用兵器で言えば、自走榴弾砲みたいな感じかな。

自走榴弾砲は、後方から前線の主力戦車部隊などを支援することが仕事です。基本的には敵の射程外から砲撃を行うので、敵から攻撃を受けることはほとんど想定されていません。だから装甲なんてあってないようなもの。装備されている主砲も、できるできないではなく、敵戦車の装甲をブチ抜くことには向いていません。

だから、自走榴弾砲が主力戦車と戦ったと想定して強いとか弱いとか言っても意味がありません。同じ戦車でも、対戦車戦を想定して作られている主力戦車と後方支援を想定して作られている自走榴弾砲では、完全に運用方法が異なりますからね。ただ、実際の戦争になればそんなことは言っていられないので、状況によっては自走榴弾砲で敵の主力戦車と直接交戦しなければならないようなケースも出てくるでしょうけど。

まぁ、ボールもそんな支援用の兵器です。モビルスーツやモビルアーマーとは根本的に運用方法の異なる兵器なんです。ガンダムの劇中ではジムと肩を並べて敵要塞へ進行したりジオンのモビルスーツと直接戦闘を行ったりしていますが、あれは連邦軍の指揮官が運用方法を根本的に間違えています。そんな運用をしたら「棺桶」と呼ばれても仕方ありません。航空機で言えば、爆撃機で戦闘機と戦えって言っているようなもんです。

実はこのヘンが連邦軍のボールとジオンのオッゴの決定的な違いで、オッゴの場合は連邦のMSと直接的に戦闘をすることが想定されている…つまりモビルスーツないしはモビルアーマーの代用として戦線に投入されている兵器なわけです。だからそれなりの火力と機動性・防御力が要求されます。なので、オッゴの場合はそれなりに重装備です。

ところが、ボールの武装はとぉっても貧弱です。この先行量産型ボールの武装は15(フィフティーン)キャリバーという連装127mm速射砲(機関砲)のみ。そりゃそうです。直接ジオンのモビルスーツと砲撃戦を行うことが目的の兵器ではなく、あくまで前線のモビルスーツ部隊を後方から支援することしかボールには想定されていませんからねぇ。が、チと武装が貧弱過ぎるような気がしなくもないんですが…

バンダイ 1/144 LM 先行量産型ボール

さて、プラモデルの方ですが、制作は15キャリバーの砲口およびマズルブレーキ(?)を開口したのみで、あとは素組み。前述のようなボールの兵器としての存在理由を想像していたら、まったく何も妄想が膨らまなかったのと、これはガンダムをほとんど知らない甥(♂ 当時27歳)へのプレゼント用に作ったので、ヘンにイジらない方がいいだろうと判断したからです。

塗装は、GSIクレオスのC59オレンジに蛍光ピンクを少々混ぜたモノ。ライト部分は同C8シルバー、上からクリアーをたらしています。目(センサー部分?キャノピー?)と15キャリバーのセンサー部分はシルバーの下地にC50クリアーブルー。グレー部分はC13ニュートラルグレー。ノズルなどはC28ガンメタです。全てGSIクレオスのラッカーを使用。

あと、目のまわりは本来は赤なんですが、それだとチと重苦しいフンイキになっちゃうので、白にしました。これもGSIクレオス。

今回、ツヤ消しにはせずオレンジ塗装のまんまですが、これは戦闘ポッドという前述の性格上、最前線に配備されることがないために、比較的塗装はアバウトだったのでは?という想像からです。また、コーションマークの類いをまったく入れてませんので、ホントはあまり好きではありませんが、グレー部分などにかすかにシルバーによるドライブラシを入れてます。画像ではほとんどわかりませんが。

バンダイ 1/144 LM 先行量産型ボールとHGUCガンダム

ちなみに台座は、インスタントコーヒーの蓋です。そのままだとメーカー名が刻印されていてあまりにもカッチョ悪いのでパテ埋めしています。裏もパテを詰め込んで、穴開けて3mmの真鍮棒をブチ込みました。何も色をのせていないように見えますが、パテ埋めした関係でイヤイヤながら黒で塗装してあります。

真鍮棒は磨いてしまったので、妙にピカピカになっちゃってますな。

バンダイ 1/144 LM 先行量産型ボール 各種アングル

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