M1A1/A2エイブラムス

M1A1/A2エイブラムス

2012年4月19日 更新

童友社/DRAGON マイクロアーマーのシリーズ第7弾M1A1/A2エイブラムスです。世界最強と言われるアメリカの現用主力戦車M1A1HAエイブラムスM1A2エイブラムスです。おそらく、一般の方がもっともその映像をたくさん見たことのある戦車がM1エイブラムスです。湾岸戦争でもイラク戦争でも、イヤと言うほどTVのニュース映像で流れましたからねぇ。スケールはマイクロアーマー共通の1/144なんですが、どうもマイクロアーマーの現用戦車は、車高が高く見える傾向にあるのも共通のようです。第13弾のレオパルト2もそうですし、このM1A1/A2エイブラムスシリーズも同様です。

車幅が狭いからそう見えてしまうんですが、M1A1/A2エイブラムスにはもう1つ問題があって、それは砲塔の形状です。実車の画像と比較して「こんなんになってるか?」って言うほど、前面底部に上向きの傾斜がついています。例によって小生は現物を見たことがないので、現物はこんな風になっているのかもしれませんが…

ただ写真と比較しちゃうと、実車を忠実に再現しているとは言いがたいんですよね。ところが、車幅の狭さと相まって、何となくこれはこれでバランスが良いと言うか、こういう戦車だと思って見るとそれなりにカッコ良く見えちゃいます。現物の存在するフィギュアとしては少々問題だとは思いますが。

M1A1/A2エイブラムス

なお、このシリーズのスペシャル『M1A1HAエイブラムス アメリカ海兵隊第1戦車大隊 バグダッド 2003年』は所持していません。また、マイクロアーマーの通し番号順には掲載していませんので、あしからず。

アメリカ主力戦車 M1A1HAエイブラムス

さて実際のM1エイブラムスですが、第2次大戦中のM4シャーマンに始まってM60パットンに至るまで、どことなくモッサリしたイメージのあるアメリカ戦車だったんですが、こいつはとてもスッキリと洗練されています。未来的なデザインになったと言うか。でもどことなく、その意匠にはアメリカ製戦車の空気も漂っていたりして♪

M1A1HAエイブラムス

M1エイブラムスに漂うアメリカンな空気感は、デザインだけではありません。M1エイブラムスシリーズの最大の特徴とも言えるそのエンジンなんて、正にアメリカン。他国の戦車(に限らず、軍用車輛全般)が、主にディーゼルエンジンを搭載しているのに対して、M1エイブラムスのエンジンはガスタービンエンジンです。小生の知る限り、ガスタービンをメインエンジンとして使用している戦車は、現在アメリカ製のこのM1エイブラムスとソ連(現ロシア)製のT-80だけ。

いちおう書いておきますが、フランスのルクレールはディーゼルとガスタービンのハイブリッドエンジンですし、スウェーデンの今はなきSタンクStrv.103)はディーゼルとの併用というカタチでガスタービンを搭載していました。また、航空機や艦船などにも普通に使われていますので、ガスタービン自体はそれほど珍しいわけではありません。

ガスタービンエンジンの特徴は、小型なのに大出力が期待できる点です。加速も抜群。そんな良さ気なエンジンをなぜ他の国は採用しないのかってぇと、デメリットがデカ過ぎるから。それは燃費です。最悪なんだな。ガスタービンって、大雑把に言っちゃうとジェットエンジンとほぼ同じ(同一ではありませんよ。念のため)なんですが、その詳細はここでは割愛します。長くなっちゃうので。興味のある方は適当に検索してください。

ここでのポイントは、性能は良いけど燃費が悪いという点です。もっと言っちゃうと、燃料を潤沢に確保できて、補給(兵站)に関してとてつもなく自信満々でなければ、とてもじゃないけど装備する気にならないエンジンだってことです。この2つを満たしている唯一の国と言ってもいいアメリカは、M1エイブラムスに燃費よりも性能を重視してガスタービンを採用しているわけです。この辺が、とってもアメリカンです。


「ドンドン進めぇ!燃料なんか気にすんなっ!!


さすが世界の警察官。尻の穴がデカ過ぎます。日本にはムリ!いや、日本だけじゃなく燃費が悪過ぎるというのは、戦車のエンジンとしてはチョッと敬遠しちゃうんですよねぇ。普通の国は。

M1A1HAエイブラムス

そんな、燃費最悪なアメリカ臭プンプンのM1エイブラムスも、最大の特徴であるガスタービンエンジン以外は、いくつかの改良を受けて現在に至っています。アメリカは、ドイツとの共同開発というカタチで新型戦車の開発をスタートさせますが、すったもんだの挙げ句に計画は頓挫。アメリカもドイツも、それぞれ独自に新型戦車を開発することになります。その結果生まれたのがM1エイブラムスです。この時のドイツの新型戦車レオパルト2ですね。複合装甲こそ最初から装備していたものの、レオパルト2が主砲に120mm滑腔砲を採用していたのに対し、M1エイブラムスの主砲は、従来のM60パットンでも使用していた51口径105mmライフル砲。これは、


「ソ連の戦車なんか105mmで十分じゃね?」


って、開発推進者のエイブラムス大将が言ったから…じゃなく、早急な実戦配備のために予算獲得をするためです。つまり、


「主砲なんか後で交換すりゃいいじゃん」


という発想で、105mm砲が採用されたわけですな。「従来と同じ主砲だからたいへんお安くなってます」と議員さんたちにアピールしたわけです。そんでもって、実際に生産されて配備され始めたらもう後戻りできないので、120mm滑腔砲に換装する予算も獲得できるって魂胆です。だから、M1エイブラムスは最初から120mm砲を搭載できるように設計されていました。

そして、ペンタゴンのお偉いさんか陸軍のお偉いさんか知りませんが、思惑通りM1エイブラムスには120mm滑腔砲を装備させることになります。120mm滑腔砲を搭載して、「ついでに電子機器類やNBC防護能力も強化しちまおう」って改良されたのがM1A1エイブラムス。さらに、湾岸戦争に参戦するにあたり「これじゃイマイチ防御力が…」って議員さんたちにお願いして、劣化ウラン装甲を取り入れたのが今回のM1A1HAエイブラムスです。

M1A1HAエイブラムス

M1A1HAエイブラムス 第3機甲師団第2中隊H部隊

最新更新日:2012年4月19日

M1A1HAエイブラムス 第3機甲師団第2中隊H部隊

M1A1HAエイブラムスと言えば、湾岸戦争やイラク戦争での大活躍が有名ですが、前述の劣化ウラン装甲や劣化ウラン弾DUによる恩恵がとても大きかったりします。詳細は割愛しますが、劣化ウラン弾DUは非常に強力です。が、命中しなければ意味がありません。仮面の大佐風に言えば「当たらなければどうということはない」わけです。じゃ、M1A1HAエイブラムスの射撃精度はどうなっているかってぇと、これがまたとんでもなく高性能だったりします。3,500m先のT-72もイチコロ。

具体的には、

  • ・富士山の麓から、宝永山あたりをウロチョロしている登山者を狙撃できる。
  • ・神戸の沿岸(舞子海岸あたり)から、淡路島の端っこの道路を走る車を木っ端微塵にできる。
  • ・へたばりかけた鳥人間を撃ち落とせる。

って感じでしょうか。直線距離での3,000mというのがなかなかピンときませんが、要は相当離れた目標を捕捉して命中させることができる高性能のFCS(射撃統制装置)を装備しているってことです。しかも、サーマルサイト(熱映像装置)がべらぼうに高性能なので、夜でも悪天候でも関係なし。おかげで味方まで撃っちゃう始末。アメリカンです。

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M1A1HAエイブラムス 第1機甲師団アパッチ中隊 北ボスニア仕様 1998年9月

最新更新日:2012年4月19日

M1A1HAエイブラムス 第1機甲師団アパッチ中隊 北ボスニア仕様  1998年9月

M1A1HAエイブラムスにマインプラウを装備したもの。マインプラウというのは、正式にはTWMP(Track Width Mine Plowの略)と言いますが、簡単に言えば地雷除去用の鋤(すき)です。左右のドーザーブレードのような鋤で地面をえぐりながら、地雷を左右に除去して行くわけですな。この2枚の鋤の間には対人地雷処理用の金属パイプタミヤのプラモデルの紹介によると『ドッグボーン』と言うそうです)があります。

難点は、この『ドッグボーン』では対戦車地雷は除去できない点です。つまり、マインプラウ(を装備した車輛)が地雷の真上を通過してしまうと、対人地雷などは除去できても対戦車地雷の除去ができません。手っ取り早く言うと、対戦車地雷は履帯の前面しか除去できないんですな。ま、だから『Track Width』って名称なんでしょうが。ちなみに、このTWMPM1A1エイブラムス固有の装備ではなく、M60パットンにも装着されます。

なお、サイドアーマーにある『IFOR』とは『Implementation Force』のことで、ボスニア・ヘルツェゴビナの紛争の際にそこに展開していた平和維持部隊のことで、FV510ウォーリア ウォーセスター&シャーウッド森林連隊 NATO和平実施部隊と同様です。

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M1A1HAエイブラムス アメリカ海兵隊第1小隊 モハーベ砂漠仕様 1996年

最新更新日:2012年4月19日

M1A1HAエイブラムス アメリカ海兵隊第1小隊 モハーベ砂漠仕様 1996年

デザート迷彩で、しかもマインプラウを装備しているので、湾岸戦争もしくはイラク戦争時の車輛っぽいんですが、『モハーベ砂漠仕様』となっています。と、いうことはトゥエンティナインパームス海兵隊基地のもの…かな?あるいは、ここは海兵隊空陸戦闘センターMCAGCCという演習場にもなっていて、『モハーベ・バイパー』という各地への派遣の事前訓練(演習)を行っているので、『海兵隊第1小隊(?)』の訓練中のものかもしれません。でも詳細はよくわかりません。アメリカ海兵隊の組織とかには疎いので(涙)

なお、M1エイブラムスはスモークディスチャージャー(煙幕弾発射筒)が片側6基ですが、海兵隊仕様だけは片側8基で形状が若干違います。これがちゃんとフィギュアの方でも再現されています。個体差によってスモークディスチャージャー(煙幕弾発射筒)自体が潰れてしまっていたりするのが残念ですが。

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M1A1HAエイブラムス アメリカ海兵隊第2戦車大隊 エジプト仕様

最新更新日:2012年4月19日

M1A1HAエイブラムス アメリカ海兵隊第2戦車大隊 エジプト仕様

M1A1HAエイブラムスに、潜水渡渉用の吸排気管(シュノーケル)を装備したもの。河川などをそのまま潛りながら(水底を)走行する時の装備です。エンジンには空気が絶対に必要なので、こういったものを装備して空気を取り込んでやるわけですな。言うたら、このシュノーケルの長さ分だけは潜航(水底を走行)できるってわけです。これはM1A1HAエイブラムスだけの特殊能力ってわけじゃなく、ほぼ全ての戦車が可能です。特に最近の戦車は重戦車化しつつあるので、50トン以上なんて当たり前。橋を渡ろうとすると、橋が落ちます。なので、こういった潜水渡渉能力は必須。

そんな潜水渡渉用装備をしたフィギュアの方ですが、実はサイドのシュノーケルが邪魔で、砲塔を完全な真正面に向かせることができません。実車もこいつを装備したらそうなのかはわかりませんが、砲塔がチョッぴり横を向いちゃいます。ムリに真正面を向かせようとすると、シュノーケルが折れますorz

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アメリカ主力戦車 M1A2エイブラムス

主砲を120mm滑腔砲に換装したり、劣化ウラン装甲を装備したり、どんどん進化するM1エイブラムスですが、さらに電子機器類をテンコ盛りにブチ込んで進化しちゃったのがM1A2エイブラムスです。あまりのハイテク化で、ついに第3.5世代戦車なんて呼ばれるようになっちゃいました。ついたあだ名は、まんま『ハイテク・デジタル戦車

M1A2エイブラムス

どんなハイテク装備が追加されたかというと、IVIS(車両間情報システム)POS/NAV(自己位置測定/航法装置)CITV(車長用独立熱線映像装置)、その他DIUDCSなどのデジタルなんちゃらかんちゃらとか。とにかくもう、戦車なのに何でこんなに横文字ばっか出て来んねん!って感じのハイテク三昧。

全部説明していたら、このページがカタカナばっかになっちゃうのでいちいち説明しませんが、要はC4Iシステムが格段に向上しているってことです。ミリタリーに興味のない一般の方は、戦車って「キャタピラで動く車輛に大砲をのっけて装甲板で囲んだだけ」なんて思っている方が大勢いるようですが、とんでもありません。最近の戦車は、ロシア製以外は全てハイテクの塊です。いや、最新のロシア製戦車もいちおうハイテクを積んでますが…。特にこのM1A2エイブラムスは、むしろハイテク電子機器に大砲をくっつけただけだと言っても過言ではありません。

じゃあこのハイテクで何ができるのかってぇと、司令部からの情報がデジタル暗号通信で逐一転送されて来て、自車や友軍の位置も全てモニター上で把握でき、レーザー測距装置からの情報と自車の位置から自動的に目標の距離と方角を算出してFCS(射撃統制装置)に自動入力されます。同一のシステムさえ積んでいれば、戦車どころかヘリや航空機に即、直接その場から支援要請することもできます。文章にすると「何のこっちゃ?」ってなりますが、大雑把に言うと『大戦略』みたいなシミュレーションゲームみたいな感じに戦えると思ってもらえばいいでしょう。もちろん自分は駒の1つですが。

ですから、もう前述したような味方を撃っちゃうなんてことはなくなります。それどころか「アイツがあそこにいるからこっちから回り込んで…」なんて、アニメやゲームのような戦闘が可能になります。

もっとも、いくらハイテク化しようがそれを扱うのは結局は人間なので、どうしてもヒューマンエラーは発生します。実際には、家でゲームをしているのではなく戦場に居るんですから、劣化ウランの装甲板で守られているとはいえパニックに陥ることもあります。ここら辺は人間が克服しなきゃならん部分で、機械ではどうにもなりません。

M1A2エイブラムス

ただ不思議なのは、こんだけハイテク・デジタル化には熱心なのに、このページの冒頭でふれた燃費最悪のエンジンについては、まったく燃費の向上とか換装とか考えられていません。ガスタービンエンジンだけは、いつまでたっても同じもののまんま。

電子機器が増えたり、装甲を強化すれば当然重量は増加します。でもエンジンはそのまんま。だから、アップグレードするたんびにM1エイブラムスは機動性が悪くなっていきます。


「燃費が悪かろうが、多少スピードが出なくなろうが動きゃいい。でもデジタルは大事♪」


…みたいな。

なんだかアメリカの象徴であるモータリゼーションとコーラとITが、そのまんまカタチになったのがM1エイブラムスという戦車のような気がしてきます。まるでノイエ・ジールがジオンの魂を具現化したものであるが如し。コーラは関係ありませんが。

M1A2エイブラムス

M1A2エイブラムス 第4歩兵師団 イラク 2003年

最新更新日:2012年4月19日

M1A2エイブラムス 第4歩兵師団 イラク 2003年

イラク戦争の時のM1A2エイブラムスですね。M1エイブラムスは通常2種類の砲弾を搭載しています。一般に『劣化ウラン弾』と呼ばれる劣化ウラン弾芯のAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)と、多目的対戦車榴弾HEAT-MPの一種であるM830A1。多目的対戦車榴弾HEAT-MPというのは、成形炸薬弾HEATに榴弾の効果をもたせたもので、榴弾の効果もある対戦車攻撃用の砲弾のことです。

ところが、このM830A1という砲弾は少々特殊で、榴弾の効果に重点が置かれていて対戦車攻撃力はオマケみたいなもんです。と言うか、ガッチガチに装甲を施した戦車に対してはほぼ無力です。「んじゃいつ使うのよ?」ってなりますが、軽装甲車輛とかヘリとかに使います。そのためにM830A1には近接信管が装備されているんですな。近接信管というのは、目標の近くに到達すると起爆するもので、対空砲弾には必須。もちろん普通のAPFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)でヘリとかを撃ってもいいんですが、この場合は直撃させないと撃墜できません。ヘリとは言え、戦車とは比較にならないくらいの高速で移動しますから、戦車の主砲でヘリに直撃させるなんて至難の技です。

そこで、M1エイブラムスにはヘリを攻撃する時に有効なように、近接信管付きの多目的対戦車榴弾HEAT-MPが搭載されているってわけですね。こいつがイラクでは結構使われたようです。つまり重宝されたわけだ。いろんな目標に対して使えますからね。

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M1A2エイブラムス アメリカ陸軍第194旅団 国立訓練センター仕様

最新更新日:2012年4月19日

M1A2エイブラムス アメリカ陸軍第194旅団 国立訓練センター仕様

M1A2エイブラムスはハイテクの塊のデジタル戦車です。でも、それを扱うのは人間です。あくまでハイテク電子機器は、人間の作業をサポートするものでしかありません。どんだけハイテクで武装しても、扱う人間がポン助だったらせっかくのデジタル戦車も役にたちません。デジタル戦車に限らず、兵器(だけじゃなく機械は全て)というのは扱う人間の技量次第で多大な戦果を挙げることもあれば、グダグダになっちゃうこともあります。つまりカタログ上のスペックなんて、あんまりアテにならなかったりします。そこで、訓練センターNTCでの過酷な訓練があるわけです。

湾岸戦争の際、M1エイブラムスの装填手(ローダー)は、旧式とは言えイラクのT-72の自動装填装置よりも素早く砲弾を装填していたようです。M1エイブラムスが搭載する120mm砲弾は、だいたいどれも20kgチョイくらい。10kgのお米2袋分。こんな重いモノをカウボーイたちは機械よりも速く扱っていたんですな。それもこれも、過酷な訓練の賜物です。

その装填手用ハッチの前方(砲塔前部左側)にある円筒状のモノがCITV(車長用独立熱線映像装置)で、M1A1HAエイブラムスとの外観上の大きな相違点です。

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なお、こちらに掲載したM1A1/A2 エイブラムス以外の童友社/DRAGON マイクロアーマーは下記を参照してください。


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